NF

地方で働くプログラマ

十角館の殺人

十角館の殺人」読了。以下ネタバレ有。
===
===
きっかけはこの前友人が「綾辻行人とか面白いよ」、って言ってたのと、同時期に2chのレス(多分ゆかりさんのスレ)で「十角館の殺人」ってタイトルを見たことだった。ってかデビュー作なのかこれ。
ミステリー超初心者の感想としては、「そして誰も居なくなった」を度々引き合いに出しながら話が進んでくのもとてもワクワクさせられたし、最後のオチもドッキリした。読み物としても非常に面白かった。
===
というのを前提として、個人的にうーんと思ったところが幾つか(ミステリ超初心者として)。一つ目は、エラリイ。何かミステリ馬鹿のままだった点というか。初めに登場したときから「こいつは最初に殺されるか探偵役になるかのどっちかなんかかなー」と思ってたけど、終盤までは切れる探偵だったものの、結局真相には気づく素振もなく。まぁミステリ作品としてはそれで良いんだろう(「そして誰も〜」もそうだったし)けど、物語としては最後に何かに気づいて一子報いるエラリイが見たかった気もする。
二つ目、犯人。壜が届いて「審判か・・・」ってのがどうもなー。まぁ島田が真相に至ったっぽい所に駄目押しだったんだろうけど。てか島田何で真相わかったの?まぁ自分は気づかなかったけど、ヴァン=モーリスのヒントはあったのかもしれん。ともあれ、島と陸で平行してストーリーが進んで行くのは凄い面白かったし、キャラクタも好きなんだけど、まとめ方は「そして誰も〜」のが良く出来てると思った。
===
感想は以上です。綾辻氏の別の作品も読んでみたいね。
以下リンク
■ 「十角館の殺人」読書会報告
立命館のサークルだそうな。
■ オチがめちゃめちゃびっくりする日本の小説教えて
■ うみねこ好きな奴が読んだらおもしろいであろう推理小説教えてくれ
次に読む本はここから探そう